コンサートツアー 2000〜2001

「STARS」 57公演目

at 山梨県立県民文化ホール on 2000.10.28

 

〜骨折スペシャル〜

 

セットリスト

M1:Northern Lights〜輝く君に〜

M2:夢伝説

M3:今夜だけきっと

M4:木蘭の涙

M5:夜更けのリフ

M6:会えないよ

M7:So Much In Love

M8:元気を出して

M9:マシュ・ケ・ナダ

M10:上を向いて歩こう

M11:Stay My Blue〜君が恋しくて〜

M12:トワイライト・アヴェニュー

M13:追憶

M14:真昼の月

M15:SWEET HARMONY

M16:What Is Love?(新曲)

M17:WHAT A WANDERFUL NIGHT

M18:NO! NO! Lucky Lady

M19:と・つ・ぜ・ん Fall In Love

M20:ふたり

EC1:クレイジー・ラブ

EC2:銀座カンカン娘

EC3:東京ブギウギ

EC4:Stars

M7、8、10、19:日替り楽曲

M14・M15:栄光のスタッフリクエスト楽曲

◆ はじめに

 ツアーで初めての、山梨公演。雨の中、車で向かう。開場ちょっと前に、会場に着き、オープンを待つ。どうも、お客さんが少ない気配。トイレに長蛇の列も無いし、会場に入る時も列にならず。「もしや、かなリ空席がある?」と、思ってしまう。一体どれくらい、お客さんは、いるんだろう…と思わずにはいられない。まあ、会場の立地条件もあるのでしょう。駅から徒歩25分。最終電車は、21:37。3時間公演のスタレビでは、この条件では、なかなか来にくい会場だろう。

 いつもの様に緞帳が、下りていないステージ。中央には、骨折中の要さん様の椅子が配置。どうやら、いつもとオープニングは違う模様。

今回の席は、8列目のど真ん中。かなり良い席。一緒に行くはずの友人が、風邪でダウン。その席は、荷物置きに…。

 

◆ 本編前半(M1〜M11)

 18:04に、開演。オープニングは、いつもと違う。「Overture“Stars”」からの、始まりではない。メンバーが、ステージに登場。要さんは、松葉杖を使って、ステージへ。拍手に包まれる、場内。

 ふと後ろを振返ってみると、予想通りお客さんが少ない。2階席は、最前列が埋まらない程度の、まばらなお客さん。1階も、全席埋まっていない状況かな?

 メンバーが全員定位置に着き、ギターを抱えた、要さん。「ワン・ツ・スリ・フォー!」と、威勢良くカウント取るも、「…と言いたいところなんですけどねぇ。こんな状況で」と、骨折の話をする。要さんの、右足はギプスで固定されているが、衣装も通常通りに着ているため、そのものは見えない。そう、なんと言っても、お茶目に怪獣の足をつけているため、ギプスは、目に入らないのだ。骨折していない足にも、同様に怪獣の足。松葉杖にも、足がついていた。お茶目!

 「Northern Lights〜輝く君に〜」のイントロがかかり、客席も立ちあがる。いつもの様に、元気一杯のステージ。お客さんは少なくとも、盛り上がる客席。要さんは、左足で、リズムを取り満面の笑顔。改めて、「ステージ大好きな人なんだな〜」と思う。オープニングが違ったものの、いつもの様に進んで行く。

 「やっと来ました〜山梨!!」と、「今夜だけきっと」の後に、嬉しそうに発する、要さん。「いつもいつも行きたいと言っていたので、ようやく実現。1984年の英和女子短大での学園祭以来。実に16年ぶり。ツアーでは、初の山梨!5971日ぶりの山梨です!」と、続ける。ようやく、山梨でツアーが出来たのを、本当に嬉しく思っている様子。

 ア・カペラコーナー前では、通常、メンバー紹介があるが、今回は、無し。

 「So Much In Love」は、初めての山梨にちなんでの選曲とか。この曲は、初めて覚えた、ア・カペラということ。音取りして、ワンフレーズ歌うも、「…今のような出だしの曲ですね」と、歌を止める、要さん。そして、歌い直し。

 「元気を出して」は、突然要さんが歌おうと思ったものらしい。「スタッフの皆さん、突然ですいません」と、言っていたので。どうやら、骨折にちなんでの選曲の様。2番では、「骨折はあなたが〜思うほど痛くはない〜早く元気出して〜あのステップ見せて〜♪」と歌う、要さん。思わず、笑いがぼれる客席。ちなみに、メンバーも笑いそう。要さんは、この歌詞で歌いたかったから、急に選曲したんだろうか。

 「マシュ・ケ・ナダ」は、いつもの様に、ア・カペラ大会。今回の合図は、両手を開いて、骨折している方の足を上げるというもの(これが、両パートの合図)。このポーズを取る要さんが、やけに、かわいい。しかも怪獣の足の裏がやけに白くて、そこがまた笑える。この練習の時に判明したのが、本日のお客さんの数。なんと、857名。どうりで座席が、一杯余っているわけだ。要さんは、「嫌味なほど席が用意されましたね(笑)」と、言っていたし。こんなに少ないお客さんは、私の経験では、初めて。

 「上を向いて歩こう」が、ア・カペラの4曲目。そう言えば、前回参加した、東京厚生年金会館の2日目も、ア・カペラが1曲多かった。この辺は要さんの気分で、4曲になったりするのかな?メンバー紹介を省いたのもこのため?

 

◆ 本編後半(M12〜M20)

 「世にも奇妙な恋物語」は、勿論、座ったままでの展開。どうやって、ロミオ君とジュリちゃんの会話を展開するのかな?と思っていると、いすは回転式なので、それで向きを変えながらの展開。相変わらず地元ネタを織り交ぜて、進める。歩いている場面では、やはり足を動かす、要さん(笑)。

 「栄光のスタッフリクエストコーナー」で選ばれたアルバムは、「Moody Blues」。

この後も、ツアーを山梨で出来る様にという、考えを含めた選択。前回のツアーを、お見せしましょうと言う事で選ばれたようだ。

手紙の内容は、メンバーも笑ってしまうほどのヒット作。風林火山にちなんだ、内容。例えば、「動かざること、柿沼の如し」等の様に。といっても、要さんと、寺田さんと、柿沼さんを当てはめた内容。良く考えたなぁと思う。健ちゃん、大受け状態。

ちなみに、いつもは、要さんが、マイクを持って、ミニトラックに近づいていたが、今回は、VOHさんの役目。VOHさんが、手紙を取ろうとすると、動くトラック。「5人のメンバーの中で一番嫌いなんです」と、トラックが答える(この解読は、要さん役。あくまでも、VOHさんは、マイク係)。

 「真昼の月」は、要さんのギターが、本当にかっこいい。男っぽい曲だと思う。

 「SWEET HARMONY」で、客席も立ちあがる。ステージも客席もリズムに乗って、楽しさ一杯。

 「What Is Love?」の、お披露目。北海道公演で1度演奏し、本日は2度目のお披露目。来年の新春ドラマ、「宮本武蔵」の主題歌。「依頼が来た時、「ちょんまげ」とか使おうかと思ったのに、却下された。ラブソングでお願いしますって…」と、要さん(「ちょんまげ」という言葉の入った歌詞は、健ちゃんの曲に有るけど)。その時の語り口調が、「○○候」で、笑ってしまう。メンバー自体が、笑っている状況。実際の曲は、ブルース。かっこいい曲で、シングルで、こういう曲はスタレビでは珍しい?と思うメロディー。

 GO!GO!TIMEは、「WHAT A WANDERFUL NIGHT」。このレポートを書きながら気付いたが、「もうちょっとだけなんか足りない」が、省略(たしか、演奏していなかったと思う。でも記憶に自信無い)された模様(新曲披露と入れ替わりかな?)。人数少ないながらも、熱気が溢れ、盛り上がる場内。「ふたり」で、本編終了。松葉杖が登場して、ステージを去るメンバー。

 

◆ アンコール

 再登場のメンバーに、大歓声と拍手。「クレイジー・ラブ」の、イントロが、流れる。今日もVOHさんの、ダンベルはパワフル。この曲は、どうも私を、エロティックモードに引きずる。エロティックな、怪しいムードが、曲にあると思う。健ちゃんの振りつけも、ちょっと増えていて、ヴァージョンアップ。こう、もうちょっとエロ度満載な、振り付けをして欲しいな。指先とか、表情とか(まあ、演奏しながらだから、それは難しいだろうけど)。

 「東京ブギウギ」では、動けない要さんの代りに、柿沼さんが動く。ちょっと、息切れしていそうな、雰囲気だったけれども。盛り上げてくれた、柿沼さん。

 「Stars」の前では、大きな拍手。「ばっかじゃないの〜?」との声も、要さんから上がり、メンバーからの拍手を頂戴。最後まで、皆で楽しんだ山梨。21:00位に終了。

 

◆ チョット感想

 骨折中の要さん、不謹慎だけども、動かない要さんを見てみたかった。要さんは、本当に楽しそうで、立ってお辞儀とかもするので(椅子に手をついて)、正直、「大丈夫か〜?」と思ったりもしながら、観ていた。お辞儀する時に、骨折しているにも関わらず、立ちあがる要さんに、凄いなぁと思ったり。思った以上に、動いている要さんに、少々驚いたり。本当にステージが好きなんだなと、実感。動けない要さんは、ちょっと残念そうだったので、動けるようになったらより一層、はじけるんだろうなぁと、思った。次は、来月の結城公演に行くので、きっとギプスの要さんは、これで最初で最後。怪獣の足も、衣装と同化していて、キュートだった。